ブログ「Puppet Therapy Cafe」

年末年始のご挨拶(2024-2025)

メリークリスマス &新年明けましておめでとうございます。
年末年始のご挨拶を申し上げます。
・2024年は新入会員を13名お迎えしました。岩手から福岡まで全国各地に会員の輪が広がっており嬉しい限りです。
・2024年9月29日に行われた第18回大会(於:東京家政大学)は盛況のうちに終わりました。感謝です。
・2025年の第19回大会も東京で、大塚にある全国心身障害児福祉財団ビルで10月開催予定です。多くの方のご参加をお待ちしています。
・2025年も腹話術講座(学会主催)や地域活動助成による活動(学会後援)等が展開される予定です。皆様のご参加とそして会員による企画をお待ちしています。
・2025年もニューズレター、学会機関誌を発行いたします。会員の皆さまには是非奮って執筆・投稿をお願いいたします。
・2025年の新しい計画としては、学会パンフレットの刷新、英語版ホームページの開設があります。覚えて応援くだされば幸いです。(文責:理事長・東義也)

悪役パペットが活躍する時………

遊びによる心の治療にパペット(人形)がよく使われている事は、その分野の方々はご存じだと思います。子供がパペット(人形)を意のままに操作して遊ぶことで、心が解放され、言葉にならない思いや本人が自覚していない感情がその遊びの中で表出することがよくあるからで、プレイセラピーに配慮された子供の遊び空間では、あえてパペット(人形)が他のおもちゃと一緒に子供の手に取りやすいところに置いてあり、自由に使えるようにしてあると聞いたことがあります。

私は腹話術のインストラクターであり精神医療の専門家でありませんが、小学生向けの「パペットを作ってしゃべらせてみよう」というワークショップの中では、心当たりのある場面をよく見ます。一部の子供は靴下やキッチンスポンジで作ったパペットを、恐ろしいモンスターや宇宙の闇から来た生物などのキャラクターに仕立てて、ダーティワードを炸裂させたり、周囲のパペットに噛みついたり、乱暴ロウゼキをはたらいて楽しそうです。

初めて体験したときは少し驚きましたが、今は慣れてきました。大人が眉をひそめたくなるような暴力的でグロテスクな表現だったとしても、パペットの「Me and Not Me(私であって私でない)」という安全弁の機能によって「楽しい遊び」になっているんだなぁと、思って見ています。悪役パペットは奥が深く、必要な存在のように感じています。(理事:安藤)

第18回大会迫る(^o^)

理事の安藤です

大会抄録集の原稿準備が完了しつつあります。読んでいるとワクワクしてきました。大会長講演、招待講演をはじめ、登壇者それぞれに様々な視点から論じてくださっています。今の👦子供たちを取り巻く家庭環境、それを取り巻く社会環境、また、国際的なパペットの活躍、腹話術の技術の必要性、不登校問題へのアプローチや、子供同士のトラブルにパペットで働きかける試み・・・

「パペットを使って子供たちにどのように接するか」を多角的に見つめる事ができる学びの深い大会になりそうです!

写真は「いじめ防止の為のパペットシアター」に出演する、黒板フキのフッキ~さんです。

教室にすんでいる妖精(妖怪?)です。

絵本「にんぎょうしばい」に見るパペットセラピー

理事の安藤です。

パペットセラピーに興味がある人にお勧めしたい絵本をご紹介します。

「にんぎょうしばい」

作・絵:エズラ・ジャック・キーツ

訳:木島始

偕成社 1977年発行

つい最近、私はこの絵本の存在をインターネットで知りました。

「パペットと子供たちが登場する、心温まるストーリー」という情報だけで興味を持って、さっそく地元の図書館に行き借りに行きました。古い本のためか書庫に入っていて、手にして表紙を見たときの第一印象は「何だか地味で暗い感じの絵だなあ」でした。

でも、お恥ずかしい・・・読んでびっくり。

内容がまさにパペットセラピーなのです。

無口で大人しいルイと、手作りのパペットで人形芝居を演じるスージーとロベルト。3人とも子供です。ルイが人形に話しかけ、人形もルイに話しかけ・・・。

ぜひぜひ、読んでみてください(^o^)

ほかにも子どもの心に寄り添うパペットや人形が登場する作品は、数多くありますね。

第18回学会大会は9月29日(日)

第18回学会大会は9月29日(日)に東京家政大学で行われます。どうぞご予定に入れてご参加ください。チラシがアップされていますのでグーグルフォームでお申し込みください。今回はオンライン配信はありません。

子育てとパペットセラピー  

こんにちは。理事のてるぼ(パペットネイム)と申します。
保育・子育て支援で活動しています。

0〜1歳児親子さんに向けてパペットを介在するときは、「パパさんママさんたちに楽んでもらう!」を心がけています。パペットが登場するとパパさんママさんたちの表情がとても柔らかくなるからです。

それにつられて子どもたちが笑顔になっていきます。これって!本当に不思議です。親子のつながりってすごいなと感じます!

笑顔を広げてくれるパペット!子どもたちの笑顔、パパさんママさんたちの笑顔。そんな環境が子育てには大切ですよね。

工藤会員のYoutube公演100回達成!

日本パペットセラピー学会会員の工藤章さんのYoutubeチャンネル「みんなの楽しい腹話術『はげマロ・一座』」の動画が100回を超えました。素晴らしいと思い皆さんにご紹介します。

みんなの楽しい腹話術「はげマロ・一座」

工藤さんは、1947年生まれ。1969年に三菱商事入社。中南米でのビジネスに従事し、チリ、ベネズエラ、ブラジルなど通算22年駐在されました。現在は,ラテンアメリカ協会の専務理事をされておられます。2018年外務大臣表彰、主な著書は『中南米が日本を追い抜く日』(朝日新書、2008)、『チリを知るための60章』(朝日書店、2019)、『Chile desde la Mirada Japonesa(日本から見たチリ)』(SOFOFA、2021)。(編共著含む)

2012年退職後、2015年に「はげマロ」の芸名で「はげマロ・一座」を旗揚げし、各地で腹話術公演をされておられます。今回動画100回達成記念ということで皆さんにご紹介します。(東)

「心を活かす ドールセラピー」 芹澤隆子著 を読んで

この本は平成15年に初版されて出版された本です。私は友人から譲り受けて、読ませていただきました。

この本の根底にある考え方は、ダイバージョナルセラピー(お年寄りを全人格的に介護するという理念に基づく療法)という考え方の視点から書かれたものです。

可愛い赤ちゃん人形との関わりを通して、認知症などの老人が、改善していく様子がたくさん紹介されています。パペットセラピーを学ぶ私にとって、とても参考になる一冊でした。たかが人形、されどその持つ力は強烈なり!

我々パペットを操る人間として、パペットの大きな存在を再度確認させられるすばらしい本となりました。    

日本パペットセラピー学会理事 千葉俊一

腹話術はワクワクする遊び

こんにちは。理事の安藤と申します。腹話術師を15年ほどやっています。

自分が思いついたダジャレを自分の口で言うのは恥ずかしくても、人形に言わせるならば気持ちが楽ですね。「このキノコ、あキノコない味だねぇ」とか「紅葉を見に行コウヨウ!」とか、今までなんと多くのダジャレを思いつき、人形に言わせてすべってきたでしょうか!でも大丈夫!自分はツッコミ役になればいいのです。すべるのは人形ですから。

歌だってじゃんじゃん歌います。音が外れても大丈夫!歌詞がおぼつかなくても大丈夫!歌うのは人形ですから。自分の受け止め方次第で、それを人形の素敵な個性にもできます。

そうなのです。腹話術で人形(パペット)と会話することは、私にとってはとても自由なワクワクする遊びです。私は、人形に心を楽にしてもらっていると常々強く感じています。そして「もう一人の自分」とも言える人形の存在を観客の皆さんに受け止めてもらえる体験を通して、まるで自分が認められたような気持ちになり、元気が出てきます。腹話術を演じることがセルフセラピーとなっているのではないかと思っています。この点について、多くの腹話術の経験者といつか議論を深めてみたい!と思っています。

第18回学会大会は9月29日(日)

2024年度の第18回学会大会は9月29日(日)の予定です。今からスケジュールを開けておきましょう。場所は東京です。
また、会員は学会発表ができます。発表受付はこれからですが、近いうちに募集開始しますので、発表を目指している会員は今からご準備ください。

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