ブログ「Puppet Therapy Cafe」

腹話術は難しい? その1

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日からは、腹話術に対する抵抗感をなくすためのお話しをしていきます。

 

パペットセラピーは、腹話術の技術を使います。

多くの方は、腹話術は演芸として理解していて、自分は「見る」という

立場になっています。

まず、この考えを変えないと、パペットセラピーはできませんよね。

「見る」ではなく「やる」ものにするということです。

「でも、そんなこと言ったって、難しそうだわ。」という声が聞こえて

きそうですね。

そんな不安や疑問を解決していきます。

 

 

パペットの心理学的機能 その10

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日は、この項目のまとめのお話しです。

 

前回まで、パペットの心理学的機能について、主なものをご紹介して

きました。

パペットを役立てることのできる場は、生活のあらゆる場面にあります。

色々な場で活用することにより、その心理学的機能も新たに発見される

ことでしょう。

当学会では、多くの方が実践されることにより、新たな発見がされる

ことを、期待しています。

パペットの心理学的機能 その9

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「ストレスの軽減」です。

人間誰しも、直接言いにくいことがあります。

普段はそうでなくても、なにか感情の行き違いがあった場合など、

あり得ます。

そんな場合、パペットを介して話すことにより、本人のストレスが

軽減されます。

言っているのは、自分ではなく、パペットであるという感情が

生まれるからなのですね。

パペットの心理学的機能 その8

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ。

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「移行対象」です。

ソフトパペットや動物のぬいぐるみの場合、子どもにとっては、

「移行対象」に関連する安心感を抱くものとなります。

柔らかな感触が、温かな母のイメージにつながるのでしょうか。

 

移行対象:英国の小児科医で精神分析家のウィニコットが、子どもの持つぬいぐるみや

タオルケットに心理学上の重要な意味を見出したもので、母親と関係の深い具体物で、

母親を思い起こされるような特徴的な匂いや感触を持った物(タオルケット、毛布、

ハンカチ、布団、まくら、ぬいぐるみ等)を指す。彼は、これらを、乳幼児期の

心理発達過程において、良き母を心の中にイメージ(母の内化)できるように助ける

働きがあるものと洞察し、母親の内化ができるまでの移行期間の物理的な愛着の対象物

であるとした。

 

パペットの心理学的機能 その7

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「投影法」です。

子どもにパペットを持たせてみると、安心感が得られる場合、

無意識の子どもの感情を表現することがあります。

普通では語らない感情を、パペットに語りかけたりします。

パペットは、子どもを受け入れてくれる温かな存在となるのですね。

パペットの心理学的機能 その6

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「オーバーな表現」です。

パペットを使うと、オーバーな表現がしやすくなります。

術者は、素の自分ではなく、演じるという立場になりますから、

恥ずかしいという感情を忘れて、できるということでしょうか。

このオーバーな表現が、感情をより強調して伝えることになります。

パペットの心理学的機能 その5

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「間接的伝達」です。

例えば、子どもに注意をする場合、大人が直接言う場合と、

パペットを介して言うのでは、子どもにとっては、後者の方が抵抗が

少ないものです。

お友達のパペットちゃんが言うことなら、言うことを聞いて従ってくれる

ということなんですね。

パペットの心理学的機能 その4

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「オウムがえし」です。

パペットセラピーでは、術者とパペットが会話をします。

その会話は、時にオウム返しとなることがあります。

この言葉の繰り返しにより、聞き手はには言葉の刺激が

強化されることになります。

また、子どもがその言葉を繰り返せば、

話し言葉の強化にもなります。

 

 

パペットの心理学的機能 その3

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「連帯感」です。

可愛いパペットは、子どもにとっては、お友達の存在になれます。

友達としての連帯感が生まれ、仲間としての会話が生まれます。

大人には言わないことでも、友達のパペットなら話せてしまう。

そんなことがあるのです。

パペットの心理学的機能 その2

ようこそ 「Puppet Therapy Cafe」へ

今日も、前回の続きのお話しです。

 

パペットの心理学的機能として、次に挙げられるのは、

「優越感」です。

可愛らしいパペットに触れると、思わず撫ぜてあげたくなります。

それは、幼児であっても、同じです。

自分よりもっと幼く、守ってあげるべき存在と思うのでしょう。

このパペットというものに、何かをしてあげたいという感情も芽生えてきます。

この優越的感情は、意欲を引き起こすきっかけともなります。